コラム:twiceから始まるK-popの逆襲

Twiceついに日本デビュー!

Twiceがついに日本デビューするようだ。109や原宿に広告が出て、オリコンのサイトには「TTポーズが流行中」というちょっとステマっぽい記事が載って、2月初旬、twitterのトレンドに「TTポーズ」が躍り出た。

Twiceをおさらい

Twiceは日本人3人、台湾人1人を含む9人組のガールズグループで、今韓国で一番勢いのあるガールズグループといっても過言ではない。韓国の3大事務所の一つであるJYPエンターテイメントという芸能事務所の所属で、メンバーはシックスティーンというオーディション番組で選ばれた。
ミナ、サナ、モモの3人の日本人がいるTwice。韓国は反日的、と言われているが、日本人メンバーが韓国で不人気ということはない。今、日本にあふれる「日本の○○が外国で大人気!」という自慰的なフレーズ。「日本はすごい」テレビ番組を気持ちよく見ている人たちにとって、twiceもその一つになるのか、やっぱり韓国だから嫌い、となるのか。親日的と言われる台湾出身のメンバーを日本のネット右翼たちがどう見るかも気になる。

人気のはずのk-popがテレビで見られない!という不満

2010年日本でk-popが大流行したが、嫌韓の空気なども手伝って、いまや普通にテレビを見ていてk-popを見かけることはほとんどなくなった。おそらく、ネット右翼などがうるさいのだろう。日本のk-popファンたちは、SNSやk-pop番組が多く流れる韓国発の動画アプリ「V LIVE」などを活用してアイドルを楽しんでいる。一方で、k-popアイドルが日本のテレビにほとんど出られないことを不満に思っている。日本のk-popファンと一言で言っても、その中身はいろんな別々のアイドルのファンの寄せ集めであるが、k-popをとりまくこの状況に不満があることは一様で、ネット右翼に対する敵対心などもあって、かなり強固な仲間意識があると言っても過言ではないだろう。そして、Twiceの日本人メンバーも元々はK-popファンなのだ。応援したくなる要素が満載である。Twiceがテレビに出られるようになれば、溜まっていた不満を爆発させるかのように一斉にTwiceを応援するようになるのではないかと思う。

これからの日本でのk-pop人気はTwiceのプロモーションがカギ!

109での広告や、オリコンの記事などから見て、Twiceには莫大な広告費がかけられるのではないかと思う。しかし、まずはテレビの表舞台に立てるかということが重要だ。まずは日本の代表的な音楽番組ミュージックステーションに出られるか、それがカギだろう。日本人メンバーがいることで、テレビ出演が可能になるかもしれない。そうして話題になれば、日本人メンバーがいることによる日本のアイドルたちと同じような親しみやすさと、日本のアイドルたちとは違うパフォーマンスレベルの高さとの相乗効果で、人気が爆発するだろう。
そして、韓国最大の事務所SMエンタ所属のNCTや、野獣アイドルブームを巻き起こしたBEASTを生み出したCUBEエンタのペンタゴンなど、韓国にはまだまだ日本人がいるK-popグループが待っている。Twiceが日本で成功するかどうかが、今後の日本でのK-popの旺盛を占うといえるだろう。

(※本記事は編集協力者による寄稿です)

JYP K-POP TWICE